ミヤイリガイの駆除方法は?
ミヤイリガイの生命力と繁殖力はとてつもなく、1メートル四方に100匹以上生息していることもまれではない上、家の窓枠や屋根にもびっしりと生息していたり、草むらの中などにも数えきれないほどの数が生息していました。
色々な方法を試しますが、なかなか難しいです・・・
そんな中ミヤイリガイの画期的な駆除方法が発見されます。
それは・・・
生石灰をまくことで90%以上のミヤイリガイをしに至らしめることが分かりました。
また研究から、流れの速い水中では卵が流され繁殖できないということも分かり、甲府盆地に存在するすべての川をコンクリートの用水路に帰るという大規模な工事を行うことになったのです!!
1985年に工事費用が100億円以上で、用水路の長さは2109km(北海道から沖縄まで)ととてつもない大工事だったのです。
こうしてミヤイリガイは山梨県から姿を消していったそうです。
もう1つミヤイリガイを居なくさせた理由が、『合成洗剤の垂れ流し』です。
時代が変わり、水質が汚染されミヤイリガイが生きていけなくなったのです。
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水が汚くなることは嫌だけど、病気が無くなることは良いことですね。
そうして1995年に『再流行する原因はほとんどない』として地方病終息宣言がなされました。
1881年に田中武平太から「助けてくれ!!」と嘆願書が出されてから、115年目のことでした。
現在ミヤイリガイは絶滅した?
現在も甲府盆地西部にはミヤイリガイの生息地が残っていますが、感染しているミヤイリガイはいないそうです。
今後も輸入ペットなどから再流行が起きないよう、入念に調査と監視が行われているそうです。
日本では撲滅に成功した日本住血吸虫症ですが、
世界では今もその恐怖が続いており、輸入ペットなどから新たに再流行が起こる危険性も指摘されています。
輸入ペットなどに厳しくチェックが入れられているのは、このような理由にもよると言えるでしょう。
また、千葉、広島、福岡、佐賀などの一部地域でもミヤイリガイがおり、かつて日本住血吸虫症が流行していたことも確認されましたが、
現在ではミヤイリガイ自体が絶滅された地域が多く、感染の危険性はありません。
ミヤイリガイは今も日本各地の大学や研究機関で、寄生虫である日本住血吸虫とともに育てられ、
ネズミなども合わせて飼育することで過去の甲府盆地の環境を再現し、
日本住血吸虫が絶滅することのないように配慮されています。
万が一この病気が再流行した場合、本体がいなければ診断のための抗原を作ることも出来ないために、危険であっても寄生虫本体の絶滅を避けるようにされているのです。
ミヤイリガイが限られた地域でしか繁殖しなかったため、この病気が全国に広がることは避けられましたが、
ミヤイリガイが限られた地域でしか生息できない理由については、
科学が進んだ今でも謎のままです。
まとめ
致死率100%とは怖い病気ですよね。
しかも今でも感染の可能性はあるということなので一応注意が必要ですね。
海外ではいまだに終息していない地域もあり、海外旅行の際には気をつけましょう。
治療法として薬がある(スチブナール)そうですが、対症療法であり、完治はしないそうなので怖いですね!!
この病気を知っているだけでも予防になりますので、覚えておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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