2018年9月13日(木)19時57分~放送の『奇跡体験!アンビリバボー』では
【実録国内難事件ファイル!!第二の三億円事件】が放送されます。
今から32年前、東京・有楽町で現金輸送車が襲われ三億円余りが強奪されました。
三菱銀行の現金輸送車が有楽町支店到着し、
警備員が現金を渡すために後部のハッチを開けた瞬間、
覆面姿の2人の男に催涙スプレーで襲撃されました。
現金を強奪しワゴンで逃走してしましました。
実は、この18年前にも府中で現金輸送車が襲われ三億円が強奪されるという事件が起きていました。
これがいわゆる最初の“三億円事件“。
そのため、今回の事件は“第二の三億円事件“と呼ばれました。
この両方の捜査に携わった塚本宇兵さんは、指紋捜査のスペシャリスト。
塚本さんは、最初の三億円事件では犯人のものと思われる指紋を入手しながら、犯人逮捕に繋げることはできませんでした。
その雪辱を果たすべく、執念の捜査を開始しました。
また、今回の特捜本部の指揮を執る事になったのが、捜査一課の赤鬼こと緒方保範さん。
2人は旧知の仲、塚本さんが新米の時、指導してくれたのが緒方さんだったそうです。
そんな2人が“第二の三億円事件”に挑みました。
第二の三億円事件の概要
1986年11月25日午前8時頃
東京都千代田区有楽町の東京交通会館の路面側に所在した三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)有楽町支店で、現金輸送車が3人組の男に襲われ、現金約3億3000万円と有価証券が奪われました。
現金輸送車・三億円強奪という点で、18年前の1968年12月に府中市で発生した三億円事件と共通点があるとしてマスコミが飛びつき、「有楽町三億円事件」と名づけて大きく報道されました。
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事件後の1987年10月
フランス警察から送られてきた指紋リストと犯人の指紋を照合した結果、フランスの強盗団グループ(フランス人3人とアルジェリア人1人)の犯行であったことが判明しました。
警視庁はICPOを通じて国際指名手配。
なおこのグループは、同事件の数年前にも海外の美術館から盗んだ絵画を密売するため入国していたことが判明しています。
主犯格以外の3人はフランスで逮捕されました。
1988年4月
主犯格の犯人は潜伏先のメキシコで逮捕されました。
警察にとって有楽町三億円事件が解決したことは、府中市三億円事件のリベンジといわれました。
事件の現場となった三菱銀行有楽町支店は後に銀座一丁目駅最寄りの東京三菱銀行京橋支店に統合され別のテナントが入居しています。
2階に「有楽町第二クイックコーナー」としてATMのみ設置となり、現在は三菱UFJ銀行「ATMコーナー有楽町」として存在しています。
犯人逮捕までの経緯
昭和61年11月
三菱銀行有楽町支店で、現金輸送車が3人組の男に襲われ、現金約3億3000万円と有価証券が奪われました。
事件から1時間半後に特別捜査本部が設置され、鑑識課のリーダーに塚本宇兵さんが指名されました。
この事件の第一報を聞いて、警視庁幹部たちには、18年前の府中の三億円事件の悪夢が蘇りました。
昭和43年12月10日
東芝府中工場従業員のボーナス3億円を積んだ現金輸送車が、ニセの白バイ警官により、車ごと盗まれるという事件が発生しました。
これがいわゆる『3億円事件』です!
警視庁は、ただちに制服警官1万人、刑事2万人、パトカー300台、白バイ320台、機動隊員1200人、史上空前の警戒網を敷きましたが、犯人の方が上手で、
途中で現金輸送車を乗り捨てカローラに乗り換え、そのカローラが発見されたのは、事件から4か月も後でした。
しかも、事件は犯人にたどりつけないまま時効を迎え、あまつさえ途中で、無実の人間を逮捕するという冤罪事件までおこしています。
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この事件は、警視庁のトラウマになっていたが、
府中事件の教訓が今度の事件の解決に役だったのです。
府中事件では犯人の遺留品が多かったために、かえって裏付け捜査がおろそかになったこと、
捜査員が多すぎて、各チームの連絡がうまくいかなかったことがありました。
特に、ニセ白バイからでた指紋に対する捜査が不十分だったと言う思いが、
鑑識係にはありました。
今回は、捜査員をしぼり、徹底てきにおこないました。
事件発生3日後
強奪された現金のうち1500万円分の千円札が発見されました。
その中の新札から、6個の指紋採取に成功しました。
また、残された毛布から、犯人グループがアジトにしたホテルが分かり、外国人が使用していたということまで特定できました。
指紋については、新札に付着した指紋は、犯人か銀行員か大蔵省印刷局(当時)の職員のものに限られるため、
犯人の指紋を特定するために
塚本宇兵さんはこの6個の指紋に限定し照合を開始しました。
銀行と印刷局は捜査に協力し、職員1000人分の指紋を提出しました。
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1年後
捜査一課が絞り込んだ容疑者の中の、フランスの強盗団と千円札の指紋が一致し、警視庁は犯人を国際指名手配。
2年後、フランスとメキシコで犯人グループ全員が逮捕された。
有楽町三億円事件の特徴は、外国の犯罪組織が日本で犯罪を犯し、国外に逃げさっていることでした。
まとめ
第二の3億円事件は外国人グループの犯行でした。
犯人逮捕につながったのは、塚本宇兵さん率いる鑑識の執念でした。
見事な逮捕劇でしたね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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