2017年1月5日(木) 19:00~放送の 『トリハダ(秘)スクープ映像100科ジテン』では
3時間SPを放送します。内容は
◆『トルコ3歳幼女誘拐事件』
◆「那覇空港ジェット機爆発炎上事故」
◆『甲府信金女性職員誘拐事件』
◆『日体大集団行動』
今回は『甲府信金女性職員誘拐事件』について調べました。
1993年、甲府信金の女性職員が誘拐され、犯人から身代金4500万円が要求されました。被害者が殺害され、犯人にたどり着けない中、音声解析のプロが公開された脅迫電話の声から犯人像に迫ります。そしてついに追い詰められた犯人が出頭!!
甲府信金女性職員誘拐事件の概要
【事件の経過】
・1993年8月10日午後2:50ごろ
甲府信用金庫本店に山梨日日新聞社発行の月刊誌「ザやまなし」の記者を名乗る男から電話が入りました。
「輝いて」という活躍する女性を写真つきで掲載するページで大里支店の新入社員・内田友紀さん(19歳)を紹介したいというものでした。
男はこの日のうちに取材したいということで、夕方に大里支店にタクシーを差し向けると話しました。
電話に対応した幹部の話では「紳士的」「丁寧」という声の印象で、また記者名は名乗らなかったが山梨日日新聞を「山日」と自然に話していたことから、信じてしまったそうです。
この電話の男は甲州弁を使用していました。
・午後5:40ごろ
信金前に停まっていた男のさしむけたタクシーに内田さんが乗りこみ、
「ザやまなし」の記者の指定の場所である市内の体育館に向かいました。
・午後6:00前
内田さんが体育館の嘱託職員に
「信金の者ですが、体育館で待つように言われたのですが、ここですか」
と話していたのを、バドミントンの練習に来ていた女性が最後に目撃しました。
これ以降の足取りがつかめなくなりました。
・翌11日午前8:15
内田さんの父親が『娘が帰宅していない』と大里支店に来た。
・午前8:20
最初の身代金要求電話が、信金大里支店に入りました。
『職員を預かっている。11時までに4500万円用意しておけ』
この電話に対応したのは支店長の山本紀恭さん(当時43歳)で、すぐに警察に通報しました。
この後、30分から1時間おきに男から電話が入っていたそうです。
・午後3:05
男から6回目の電話があり、甲府市中小河原町の喫茶店「珈琲待夢」に現金を持って来るように、山本支店長に直接指示しました。
その後、「珈琲待夢」に到着し、待っていた支店長に対し、約4.5km離れた中央自動車道甲府インター近くのガソリンスタンドで待つように伝えたそうです。
ちなみに逆探知で男の居場所を探ろうとしたが、逆探知可能な通話時間は1分20秒以上で、
男はそれを知っているかのように、要件の途中でも電話を切ったそうです。
・午後5:00前
ガソリンスタンドに着いた支店長に再び男から電話が入りました。
5分後に同インターから約2km先の中央道上り線の東京から104km地点で現金を投げ捨てるように指示しました。
この時、内田さんについて
「中央道釈迦堂パーキングエリアに停めてある車の中にいる」と男は言ました。
・午後5:54
電話から5分後ではなく50分後、支店長はワゴン車に積んだ計4500万円の入った2つのバッグを指定の場所に置きました。
しかし、男は現れませんでした。
5分後といったのに50分後になったからでしょう。
警察の捜査員を現場に配置するために5分後ではなく50分後になってしまったそうです。
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犯人の男も『104km地点』で現金を投げ捨てるように指示しましたが、
実際には『105㎞地点』の間違いだったことも後に判明しました。
その後犯人からの連絡はなくなりました・・・
・17日午前11:30
富士川左岸でウナギ釣りに来ていた男が、うつぶせとなった内田さんの遺体を発見。
すぐに通報しました。
遺体はノースリーブの短い下着一枚の姿で、首に粘着テープが巻かれていたそうです。
司法解剖によると、死因は頚部圧迫によるショック死と判明しました。
死後1週間たっており、誘拐直後に殺害されてとみられました。
・24日午前5:00
甲府市内に住む自動車のセールスマン・宮川豊(当時38歳)が知人を通して
『自首したい』
と言ってきたため、任意同行され、午後になり逮捕されました。
殺害後に身代金を要求したりと残虐な事件でしたね!
また身代金要求場所や逆探知を受けないようにするなど計画的な犯行と思われていたようですが、突発的な犯行であったようです。
逮捕のきっかけとなった声紋分析や犯行動機は次のページで!!
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