原因はなにか?
この病気を解明するのに立ちあがった医師:吉岡順作は村に伝わる奇妙な言い伝えを聞いたそうです。
『蛍を捕まえようとすれば腹が膨れて死ぬ』
『セキレイを捕まえようとすれば腹が膨れて死ぬ』
川に沿った地域に以上に病人が多いため『水』が関係していること突き止めます。
しかし、水を調べても何も分からず、死んだ病人を解剖するしか解決の糸口はないと思える状況になりました。
しかしこの時代、死後に体を切り刻まれることに抵抗がある人がほとんどであり、なかなか解決の糸口さえ見付けられませんでした。
そんな中、吉岡順作医師が治療していた患者の54歳の農婦である杉山なかが、解剖してもいいと自ら名乗り出ました。
『原因も治療方法も分からない病気、なぜこんな公布のものが苦しめられるのか...死後わたしの体を解剖して原因を突き止めてほしい』
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誰も名乗り出ない中、すごく勇気ある行動ですね。
杉山なか死亡後、解剖が行われました。
新聞は騒ぎ、60名近い医師が見守る中、誰も知る音のなかった奇病にメスが入れられました。
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原因があると分かっていた肝臓には、見たことのない虫の卵がびっしりと植えつけられ、肝臓の血管をふさいでいたそうです。
病気の原因が未知の寄生虫だったことが明らかになりました!!
病気と寄生虫の関係
寄生虫の卵は見つかったが、本体が見つからず、また下剤を使用しても卵しか降りてこないため、解決にはすぐには向かいませんでした。
そんな中、医師である桂田富士郎と三上三郎は、ふさがれた肝臓の血管に寄生虫がいると推測し、
なんと三上医師の飼いネコがちょうどこの病気っぽかったので解剖したそうです!!
タイミングが良すぎますよね!!怖
すると猫の肝門脈からオス24体、メス8体の32体の生きた虫体を発見しました。
新種だったため『日本住血吸虫』と名付けられました。
この画像の上が猫から検出された寄生虫、左下が18歳男性の糞便中にあった虫卵、右下が杉山なかの肝臓標本から見つかった虫卵のスケッチです。
これが村人たちを苦しめていた原因なのは分かりましたが、
どこから来たのか?感染経路?など分からないことがまだまだ多く解決まではまだ時間がかかりそうです。
続きは次のページで!!
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