原因は加湿器に使う殺菌剤だった!PHMGとは?
大規模な疫学調査により、
『空気中に漂う「何か」が気管支に入り炎症を誘発し、気管支が閉塞して呼吸困難の症状に陥る。(その結果)呼気が体外に排出されず、肺の圧力が高まって肺に深刻な損傷が生じ、患者は死亡する。』
ということがわかったホン先生。
その何かというのが、加湿器殺菌剤だったのです!!
殺菌剤に含まれているPHMG(ポリヘキサメチレングアニジン)という有害物質が原因で肺機能に支障が出て、多くの死傷者が出ていたようなんです!
PHMGは吸い込むと気管の炎症、上皮の脱落、肺が硬くなり呼吸困難になるなどの症状が出る危険な物質なんです。
単純に息苦しいのではなく、思いっきり息を吸っても必要な酸素を確保できず、押しつぶされるような呼吸しかできないそうです。
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想像するだけでも苦しさが伝わりますね。
また、PHMGには細胞膜を攻撃し破壊する作用があり、人間の肺に入ると蓄積されて肺の細胞を破壊してしまうようなので、今回の事件と一致しますね。
PHMGは人間の皮膚に対しての毒性が比較的少なく、様々な用途で使われていて、人間の肌に触れる殺菌剤としては十分な研究結果があり、人体に使用できると許可されていたのですが、加湿器に入れて呼吸器に噴霧した場合、人体にどのような影響を与えるのかはわかっていなかったのです。
PHMGという物質が今まで使われていたのなら、加湿器殺菌剤に使えない理由があるか。安全だPHMGという物質が今まで使われていたのなら、加湿器殺菌剤に使えない理由があるか。安全だ
という容易な考えにより、加湿器殺菌剤が使用許可され、このような事件に発展してしまったのです。
人体に安全な成分を使用して、子供にも安心
なんていう恐ろしいキャッチフレーズで加湿器を販売していたそうです。
そんな風に宣伝されていたら、疑うはずはないし、そもそも加湿器で命の危険にさらされるなんて考えるはずもないでしょうね。
加湿器殺菌剤が原因だとわかり、その製品は全て販売を中止し、回収されることとなりました。
加湿器は冬の乾燥時期に使うことが多いので、冬から春の時期に多くの患者がやってくる理由がわかりましたね。
この殺菌剤はイギリスのオキシー社というところが販売していたそうなのですが、オキシー社はPHMGの有害性の検査せずに商品化していたそうなんです。
これは絶対にやってはいけないことですよね。
検査をせずに商品化してしまったために多く被害者を出すという取り返しのつかないことをしてしまったんですから。
最終的には死者は700人を超え、後遺症が残った方もそれ以上に多くいるようです。
検査を怠ったがために起こってしまった事件・・・。
被害者遺族は怒りと悲しみしかわかないでしょうね。
続きは次のページで!!
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