空洞が遺体の跡だった!
最初の大規模な発掘が行われポンペイの街が灰の中から現れました。
このとき、火山灰の中に閉じ込められた数百人の犠牲者の痕跡が発見されました。
遺体が腐敗し人型だけが残ったのです。
考古学者たちは灰の中の空洞に石膏を流し込み、人々の最期の瞬間を蘇らせました。
慎重に穴を開けられた空間に、医療用器具を使って空洞の内部をきれいにした後、石膏を流し込むそうです。
3日ほどして、固まって取り出されたそれは、痛ましい犠牲者の苦悩に満ちた姿を現出していました。
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さらに犠牲になった人々の姿勢をとどめているばかりでなく、
死を迎えた瞬間の苦悶の表情や着ていた衣装から、ヘアスタイルまで完璧にとどめていたのです。
そればかりか、人々の生前の職業から、年令性別、健康状態まで推測出来たほどだでした。
そんなことまでわかるんですね!
表情や年齢、健康状態までわかるって相当すごくないですか!?
その後、この方法で何百体とも知れぬ死者の鋳型が取られました。
それは、はるか過去に生きていて、神の意のままに突然と眠りについた2千年前の人々が、生々しくこの世に蘇った瞬間でした。
こうしてポンペイの悲劇は世界的に知られるようになりました。
これは母親と子供の様子だそうです。
母親は子供を守ろうとしたんでしょうね!!
う~ん、辛い最期です。
・ある金持ちは、両手に金貨をしっかり握りしめて、道路の傍にうずくまり、のたうち回って死んだ。
・ある家族は、最後の瞬間まで、お互いをかばい合うようにして最後を迎えた。
・父親はしっかりと娘の手を握ったまま、恐怖に震える妻を支えて地面にうつ伏せになって死んでいった。
・母親は、あどけない子供を抱いたままうずくまり窒息死した。
・恋人らしき若い男女は、しっかりと抱擁したままこと切れた。
凄い再現ですね!当時の様子が分かりますね・・・
しかも表情まで・・・凄いですね!!
ちなみになぜポンペイの発掘を始めたかは・・・
一人の井戸掘り職人だったそうです。
18世紀の初め、ポンペイ近郊の別荘で井戸を掘っているとき、美しい大理石の像を見つけたのそうです。
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それをきっかけに、モザイクやフレスコ画、金や銀の食器、様々な日常家具類などが続々と出土してきたため発掘を開始したそうです!!
たまたま見付けたものなんですね!!
地下室で骨も見つかった!奴隷制度があった!
発掘当初は遺体が見つからなかったのですが、
地下室では火山場に覆われずに亡くなった方がいて、54人が骨となって発見されました。
その地下室で発見された54人の骨から街に残った人々の姿が明らかになってきました。
54人は地下室の中で2つのグループに分かれていました。
片側には着の身着のままの人々。
もう一方のグループ裕福な人々でした。
とりわけ1組の男女が沢山の財宝を身に着けていました。
宝飾品の多くにはエメラルドがあしらわれていました。
さらに101枚の金貨。
奴隷制度があったんでしょうね。
地下室の人々の死因は窒息死でした。
頑丈な地下室は建物を襲った火砕流から54人を守りました。
しかし、充満する有毒なガスは避けられませんでした。
人々は呼吸ができなくなり、亡くなりました。
苦しかったでしょうね・・・
ポンペイの噴火は映画化作品あり
2014/03/28 に公開された
映画『ポンペイ』
2014年6月7日[土]よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
映画『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督によるスペクタクル巨編! 西暦79年、ローマ帝国が誇る美しき海辺の都市ポンペイで奴隷戦士として生きるマイロ(キット・ハリントン)の人生の選択と勇士を描く。
予告動画
またTVドキュメントもありました。
古代ローマ都市の様子の理解
ベスビオス火山の噴火と都市民の様子をドラマタッチで克明に描いているTVドキュメントです。
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まとめ
今現在では観光地となっているポンペイ。
忘れ去られた都市が発掘され、当時の様子が明らかになりました。
2000年近くの過去が明らかになるなんて凄いですよね!
番組ではより詳細な事実がご覧になれるのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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