山崎晃嗣が逮捕!資金を返済できず自殺!遺書も
会社は順調に成長していったと思われていたのですが、当時の法定利息は月9分だったため月1割3分という高配当の光クラブに警察は目を付けていました。
そして1949年7月4日に物価統制令違反容疑で山崎は逮捕されました。
警察による取り調べに対しては、得意の法律論争を挑んだようです。
結果として9月には不起訴となって釈放された山崎ですが、社長が逮捕された会社なんて信用をなくしてしまいますよね。
この逮捕により業績が急激に悪化してしまいました。
投資家たちが一斉に返済を迫ることとなりました。
当たり前といえば当たり前ですよね。
山崎は9月に債権者会議を開き、
借入総額3600万円(現在の7億5千万円)の一割である360万円を11月25日に返済する
ことを約束しました。
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そして返済資金を調達するために名称のみを変更してみるものの失敗、株のカラ売りに出るがこれも失敗に終わってしまいます。
とうとう返済資金を集めることができなかった山崎は返済前日の11月24日に本社の一室で青酸カリを飲み自殺しました。
27歳という若さでこの世を去ってしまいました。
そして自殺した際には遺書も残こされいたようです。
- 御注意、検視前に死體(体)に手をふれぬこと。法の規定するところなれば、京橋警察署にただちに通知し、検視後、法に基き解剖すべし。死因は毒物。青酸カリ(と称し入手したるものなれど、渡したる者が本當(当)のことをいったかどうかは確かめられし)。死體はモルモットと共に焼却すべし。灰と骨は肥料として農家に賣(売)却すること(そこから生えた木が金のなる木か、金を吸う木なら結構)
- 望みつつ心やすけし散る紅葉理知の生命のしるしありけり
- 出資者諸兄へ、陰徳あれば陽報あり、隠匿なければ死亡あり。お疑いあればアブハチとらずの無謀かな。高利貸冷たいものと聞きしかど死体さわればナル……氷カシ(貸─自殺して仮死にあらざる証依而如件 よってくだんのごとし)。
- 貸借法すべて清算カリ自殺。晃嗣。午後一一時四八分五五秒呑む、午後一一時四九分……
そして数か月後には山崎の株は大暴落したとのこと・・・。
天才は変人が多いということをよく聞きますが、この山崎はまさにそうだったのかもしれませんね。
その頭の良さを違うところで発揮できたらよかったのに。
山崎の生い立ちや日記については次のページで!!
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