ブリティッシュ・エアウェイズ9便のエンジンがすべて停止した
その頃ブリティッシュ・エアウェイズ9便はジャワ島を超えて、インド洋の上空にさしかかりつつありました。
乗員は機内のシステムを調べていたところ、第4エンジンの出力がどんどん低下していくのがわかり、エンジンが故障していると判断した乗員や機長は第4エンジンを停止させました。
このままニュージーランドまで行くのは危険なため、残りの3つのエンジンでインドネシアの空港に緊急着陸をすることに・・・。
3つのエンジンでなんとか緊急着陸ができればいいと思っていた矢先、次に第2エンジン、その次には第3エンジン、第1エンジンに異常が見られ全てのエンジンが止まってしまったのです。
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エンジンが止まるって信じられないですよね。
飛行機はすごく便利ですが、こういった危険があるので怖いな~と思うところもありますよね。
エンジンの再始動と着陸成功!
エンジンが停止したことにより、機内の与圧が利かなくなってしまったために酸素マスクをつけようとしたのですが、副操縦士の酸素マスクが壊れてしまいました。
酸素マスクが壊れた状態だと酸素欠乏症になり失神してしまう可能性があったため、機長は高度を下げ酸素を吸入できる高度まで機体を下げたのです。
しかし、インドネシアの空港に緊急着陸するためにはジャカルタの山岳地帯を越えなければなりませんでした。
それには高度11,500フィートを維持しなければならなかったので、海に着水するしか選択肢がなくなってしまったのです。
このときの機内は静まり返っていて、酸素マスクが下りてきたことにより乗客は恐怖の気持ちでいっぱいだったでしょうね。
私だったらパニックになってしまいそうです。
もはや海への着水しか選択肢がないと思われていたそのとき、なんと第4エンジンがが始動したのです!!
その後次々とエンジンは復活し、すべてのエンジンが復活しました!
ジャカルタの山岳を超える際に第2エンジンが停止してしまったのですが、残りの3つのエンジンで無事にジャカルタの空港に緊急着陸することになりました。
しかし不運は重なるもので、いざ着陸しようとしたときにはコックピットの窓が曇りガラスのようになっていて前方がほとんど見えなかったそうです。
さらに着陸誘導に必要な地上の装置のうち、適切な進入角度を示す機器も故障していたため、機長は曇っていない端のほうの窓から確認しつつ手動で着陸しました。
全エンジンが停止し、きっと乗客のみなさんは死を覚悟したであろうに負傷者・死傷者を出すことなく着陸に成功したのです!
もう奇跡としか言いようがないですよね!
負傷者が1人もいなくて本当によかったです。
エンジン停止の原因については次のページで!!
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