コロンビアでシロガオオマキザルに育てられた少女マリーナ・チャップリン!その後や現在は?

2018年9月28日(金)  18時55分~

超かわいい映像連発!どうぶつピース!!動物に育てられた人間!種族を超えた絆』が放送されます。

内容は

動物に育てられた人間のその後!種族を超えた絆 2時間SP

▽ウガンダでサバンナモンキーに育てられた少年。サバンナモンキーたちと過ごしたジャングルでの生活とは…。

▽スペインでオオカミに12年間育てられた少年。その後の壮絶人生。

▽コロンビアでシロガオオマキザルに育てられた少女。一体どうやって人間を育てたのか?鳴き声でサルと会話も可能…!?

コロンビアでシロガオオマキザルに育てられた少女のお話

マリーナ・チャップマンさんは、コロンビア生まれで5歳から10歳ごろまでサルに育てられたとされる野生児のイギリス人女性です。

マリーナは5歳の誕生日を前に誘拐され、なぜかジャングルの中に置き去りにされました。

助けを待ちましたが、誰も助けにきませんでした。

幼いマリーナは背丈まである茂みを掻き分けて道を探しましたが、いつのまにかより深いジャングルに迷い込んでいました。

最初の夜は大きな木の洞で、夜行性の動物たちの気配に慄きながら過ごしました。

朝になってなんとか水場は見つけたものの、食べ物はありませんでした。

きれいな白地に花柄だったワンピースは泥と血にまみれたぼろ切れに変わり、

靴もなくして裸の足は傷つき汚れ、空腹のまま地べたに倒れこみ、泣きながら眠ってしまいました。

起きると、

10匹以上のサル(彼女によると、オマキザル属の一種のシロガオオマキザル)に囲まれていました。

サルはさんざん彼女をおもちゃにすると、遊びにも飽きたらしく、森のなかに戻っていこうとしました。

それを見てマリーナは焦りました。

ここで彼らと別れたら、またたった一人でジャングルの夜を過ごさなくてはならない。

そのうえ空腹は限界に達し、自分だけではとうてい食べ物を見つけられそうにない。

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やむをえず、サルたちと同じナッツや虫を食べ、最初は木に登れないので木の洞窟に住んでいました。

体も汚れていきました。

基本的には、オマキザルからは興味を示されなかったが、徐々にオマキザルの群れのの一員となっていきました。

一匹の若いサルが近づいたので、わざと木の実を与えどうするか見ていると、

サルは手ごろな石をみつけ叩き、かたい殻から身を取り出し、

食べることができました。

マリーナさんはサルの真似をして生活しました。

昆虫なども食べました。

毒の植物を食べたときは、年よりのサルがマリーナさんを水の中に突き落とし、嘔吐させて助けられもしました。

年寄りのサルはいつも座っている木の股から飛び降りてマリーナに近づくと、腕をつかんで身体を軽くゆさぶり、追い立てるように強く押しました。

突き飛ばされるまま棘だらけの茂みに分け入り、転げ落ちたところは滝つぼでした。

年老いたサルはマリーナを水の方に押しやろうとしました。

溺れると思ったマリーナは死に物狂いでもがき、水面を叩き水しぶきをかけて抵抗しました。

そのとき年老いたサルは、マリーナの顔をぐいと引き寄せ、目を真っ直ぐに見ました。

その表情には、怒りも、興奮も、敵意もありませんでした。

年老いたサルがなにかを教えようとしていることに気づいたマリーナは、水溜まりに頭を沈め泥水を勢いよく飲みました。

グランパがようやく手を放すと、マリーナは岩場に這い上がってうつ伏せに倒れみました。

咳が出はじめ、それはすぐに嘔吐に変わりました。

最初に水を吐き、それからやけつくような大量の胃液が逆流してきました。

嘔吐がおさまると、年老いたサルはまたマリーナを水際に追い立てました。

こんどは冷たい清水が流れる浅い滝つぼでした。

滝の水を存分に飲むと、胃がねじ曲がるような痙攣が鎮まりました。

なかば意識を失った状態でそこに倒れているあいだ、年老いたサルは一歩も動かず、岩に座ってマリーナを見ていました。

ようやく岩場をよじ登れるまで元気が出てきたのを見届けると、自分の仕事に満足したのか、年老いたサルはきびすを返して元いたの木に戻っていきました。

この思いがけない出来事以来、サルたちのマリーナに対する態度ががらりと変わりました。

これまでは無関心で距離を取っていた彼らが、友だちのように接してくれるようになったのです。

マリーナはサルたちと食べ物を分け合い、毛づくろいし合うようになりました。

ジャングルに捨てられた幼い少女は、サルたちの仲間に迎え入れられたのです。

四足歩行をし、サルの鳴き声(食べ物をみつけた声、危険を知らせる声など)を聞きわけることができるようになり、マリーナさんも同様に発声するようになりました。

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マリーナは森の中にインディオの部落を見つけました。

そこは川の近くで、柵の向こうに3軒の掘立小屋があり、数人の男と女、子どもたちと赤ん坊がいました。

男は顔に色のついた印をつけ、女はビーズでできた長い首飾りをしていました。

マリーナはその日、ずっと集落の近くにとどまっていました。

彼らが、サルよりも自分に近い種族であることはすぐにわかりました。

彼女を魅了したのは、ケンカし、飛び跳ね、歓声をあげて遊ぶ子どもたちでした。

いまにも身体が勝手に彼らの前に踊り出しそうになりました。

そこに行ってあたたかく迎えられ、いっしょに遊びたかったのです。

マリーナはそれから数カ月、毎日インディオの集落に通って彼らを観察し、食べ物を盗み食いし、誰もいない小屋のなかを探索しました。

そのうちに、ここが自分のいるべき場所だという思いがどんどん膨らんでいきました。

そしてある日、彼女はとうとう勇気を奮い起こして、赤ん坊を産んだばかりの女の前に立ちました。

赤ん坊と同じように、自分のことも愛してくれると思ったのです。

だが女性は、マリーナに気づくと飛び上がって後ずさりし、悲鳴をあげました。

それを聞いて大柄な男が近くの小屋から走り出てきました。

男は羽を2本挿した布のヘアバンドをし、ビーズでできた派手な色の飾りを身につけ、頬に絵の具のようなもので塗られた赤と黒の2本の線がありました。

男はマリーナに近づくと、目を細めてじろじろと見つめ、肩を大きな片手で押さえ、もう片方の手で顔をぐいとつかみました。

そして口をこじあけて歯をあらため、頭を下に引っ張って首の後ろを探り、すべてを吟味し終えると邪険に追い払ったのでした。

それでもマリーナが抵抗すると、力づくで押しのけ、指で自分の首を切るジェスチャーをしました。

サルに受け入れられたマリーナは、人間から拒絶されたのでした。

 

ハンターと出会い、売春宿へ

ジャングルでの生活が4年から6年ほど(正確な日数等は不明)たったある日、

ジャングルで不法に動物をつかまえるハンターに会って捕まり、

トラックに乗せられ、

つれていかれた先はククタから車で30分の小さな村「ロマ・デ・ボリバル」の売春宿でした。

ハンターたちは、四つんばいで歩くサル同然の子どもを売春宿に売り払ったのでした。

若過ぎて、また小柄であったので、雑用をさせられました。

オマキザルとの生活の名残で、座って手で食事するので、ひどいテーブルマナーでした。

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売春婦たちとドライブにいき、事故で車が崖から落ち、マリーナさん以外は全部死んでしましました。

病院では、色々聞かれましたが、マリーナさんはそこが売春宿とは知らなかったそうです。

 

事故を怒った女主人はマリーナさんをを殺そうともしました。

そんなある日、街で唯一、彼女に親切にしてくれた女性から呼び止められました。

女性は、

「カルメンはあなたを男たちのおいしい肉にするために買ったのだ」と教え、

「あの家にいてはいけない。逃げなさい」といいました。

そうして、マリーナは売春宿から逃げ出しました。

 

路上生活とギャングの家へ

売春宿をのがれて、ククタで路上生活をしました。

ゴミ箱あさりや盗みは得意でした。

その後、六名のギャングのリーダーにもなりました。

警官につかまったこともありました。

サルが親と答え、一晩留置されたりもしました。

警官はレストランをおごってくれましたが、空腹であったので警官の分まで、手づかみで食べました。

2、3年ここで路上生活をしたが、12、3歳になって金持ちが住むエル・カレホン地区で住みこみの仕事を見つけました。

そこは家族全体で犯罪で巨額の富を得ているギャングの家でした。

ギャングの家が嫌で、すぐにここから逃れる決心をしました。

彼女に救いの手を差し伸べたのは、隣家の親切な主婦でした。

犯罪の秘密を知られたことで一家が彼女を殺そうとしていることを知った主婦は、

危険を覚悟で彼女を連れ出し、修道院に送り届けたのです。

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修道院とその後

その後、脱出しラ・カシータ修道院に逃れました。

修道女の下働きをしましたが、ひどい待遇でした。

ここも脱出しましたが、それは中にいるある哀れな生活を送っている60歳位の老女を見たからでした。

大声で「火事だ」と叫んでそのどさくさにまぎれて脱出しました。

しかし、ギャングからも、修道院からも追われる立場になり、

マルハという女性の助けを借りて、ククタのカミロハダ空港から、ボゴタ空港行きの飛行機に乗りました。

マルハのおかげて、アマデオ、マリア夫妻に会い、

自分にルス・マリーナという名前を付け、洗礼式を行いました。

約14歳でした(正確な年齢は不明)。

 

マリーナ・チャップリンの現在

その後、マリーナはイギリスに移住して1978年に結婚、

2人の娘と3人の孫に恵まれました。

娘の一人はロンドンで作曲家・ミュージシャンになりましたが、

子どもの頃に母親から聞いた昔話に興味を持ち、

コロンビアでの現地取材を重ね、

母親の記憶のなかの無数のイメージの断片に固有名詞をあてはめ、

2年がかりでこの驚くべき物語をまとめたのでした。

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まとめ

サルと暮らしたマリーナ・チャップリンさんのお話でした。

実の娘がこの話をまとめたというのもすごいですね。

5歳で森に置き去りにされてら、生きていけないのが普通だと思いますが、サルとの出会いによって、生活していくことができたようですね。

すごい経験をした人ですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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