ペルーの鉱山で鉛中毒が原因で子供たちに命の危険(危機)!?
半数以上の人が家を奪われたということも深刻な問題なのですが、セロデパスコに住む子供たちにも深刻な危険があるようです。
それは鉛中毒です。
鉛中毒とは鉛を摂取することが原因なる中毒のことを言います。
主な症状としては
貧血、高血圧、強い腹部の痛み、関節痛、骨の痛み、嘔吐、便秘、食欲低下、歩行困難、頭痛、感覚喪失、脱力、人格変化といったもののほか、腎臓のダメージが自覚症状なく蓄積されていくこともあります。
採掘穴の横には、鉛の選鉱くずが山積みになっていて、そのくずが風に吹かれて飛んでいきます。
ここセロデパスコの子供たちは鉛が含まれている食品を食べているわけではなく、風吹かれて飛んできた鉛のくずが口に直接入ってきてしまっているんですね。
ペルーの保健省では1996年以降年に2回子どもたちの血中鉛濃度を調べてきています。
2007年、米疾病対策センター(CDC)も加わり検査をしています。
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その検査結果はいつも同じで、血液検査をした半数以上の子供の血液鉛濃度が高い数値結果が出ています。
鉛中毒の多くの症状は特異なものではないため、必要なのは血中鉛濃度だそうです。
CDCが危険とみなす血中鉛濃度は1デシリットルあたり5です。
しかし、このセロデパスコに住む子供たちの血中鉛濃度はその3倍以上の15を超えている子も多くいるんだそうです。
鉛中毒は姿を見せない猛獣です。
濃度が低くても、元気が出なかったり、関節が痛んだり、記憶力が低下したりする場合もあるし、中濃度の場合は特に子供ではIQが低下し、そうなると一生回復することがないそうです。
高濃度では、ひきつけや臓器機能不全を引き起こし、死に至ることもあるんだそう・・・。
症状が軽い場合はこれといった症状がでないこともあるそうですが、ここではそういうわけにはいかないでしょうね。
吸いたくなくても鉛を吸い込んでしまう環境にいるんですから・・・。
鉛を吸い込んでIQが低下するなんて考えたこともなかったし、全く知りませんでした。
幼児の頃に鉛を吸い込んでしまって血中鉛濃度が高くなり、障がいが残ってしまう場合もあるみたいです。
食べることも喋ることもままならない子供も多くいるというのが現実です。
ある家庭では、派遣された医師から処方された薬は頭がよくなるようにビタミン類だけだったそうです。
そのほかの対処法として引っ越すのが1番いいそうですが、誰もこんな危険な地域には引っ越したくないですよね。
買い手がなく引っ越しすることができないそうです。
つらい現実ですね・・・。
環境汚染については次のページで!!
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