池田貴族の伝説のライブ『貴族大生前葬』
伝説のライブと呼ばれるものはいくつかありますが、
1999年に池田貴族さんがその歴史に名を刻みました。
池田貴族さんは、
がんによって親を亡くし遺児となった子供たちを支える「あしなが育英会」
の存在と、そのあしなが育英会が財政危機に陥っていることをを知ったことがきっかけでした。
もし自分が死んだら、娘の美夕ちゃんも似た境遇になるかもしれない、そう思ったのかもしれませんね。
そこで池田貴族さんは、自分の生きた証を刻むのと、がん遺児を支えるためのチャリティライブの企画を打ち立てたのです。
趣旨に賛同した著名人の数々が、ノーギャラで出演してくれたのです。
中でも池田貴族さんと同じ千種高校の先輩である、
舘ひろしさんの話がかっこよすぎるのです！！
当時すでに石原プロでヒットしていた舘ひろしさんの出演料について、
スタッフの間では不安でしょうがなかったそうです。
責任者が恐る恐る石原プロの専務に出演と出演料について電話で聞いてみると、次のように言われたそう。
5月30日の舘はオフでありますから、私ども石原プロモーションは当日の舘の行動について一切関知いたしません。
（出典：中村区中村町の中村）
つまり、石原プロは舘ひろしさんの行動を黙認したのです！！
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それでも信じられず、舘ひろしさん本人に直接出演料について聞いた際の返事がすごいんです。
「生前葬実行委員会の諸君へ、ギャランティ・宿泊費の件で複数回問い合わせをいただいた。一体俺を誰だと思っているのか？そんなに払いたければ回答する。舘ひろしのギャラは一億円である。それが無理なら一切の金、宿泊・移動・ホテル・食事はいらない。高校の後輩で、芸能界の音楽を愛する後輩が、その死にざまを見せようとしているときになぜ俺が金をほしがるのか？俺は一切の金は受け取らない。以上」
（出典：中村区中村町の中村）
この報告を聞いたスタッフ、あしなが育英会の方々は、感動で泣いたそうです。
舘ひろしさんはむかしからすごい方だったんですね！！
ライブのポスターイラストはみうらじゅんさん、
当日は舘ひろしさんに、筋肉少女帯の大槻ケンジさん、イカ天時代のバンドメンバー、そして母校・千種高校の現役高校生たちまでと、
池田貴族さんのために集まってくださったんです。
実はこの時、肝臓のがんはすでに7０個にまで増えて手術不能の状態！！
肺にも転移しライブ２か月前に肺を３分の１切除していました。
しかし池田貴族さんは命をかけて歌い切り、
名古屋センチュリーホールの満員3,000人の前で伝説を打ち立てたのでした。
すごい生命力とうか精神力の持ち主ですね！
貴族大生前葬は大成功で終わったのでした！！
池田貴族の残された妻・一美と娘・美夕の今現在は？
ライブから半年後のクリスマスの日。
１歳半になる娘に向かって、「美夕、ママを頼むよ」
そう言い残して池田貴族さんは亡くなりました。享年36歳。
「どうしても美夕が３歳になるまで生きていたい。そうすれば美夕はパパのことを覚えていてくれる」
池田貴族さんはそう心から願っていましたが、叶うことはありませんでした。
出典:産経新聞
夫が亡くなったのち、池田一美さんは故郷の三重県に美夕ちゃんと戻ったそうです。
気持ちの整理がつくまで、どれだけの時間が必要だったことでしょう。
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2008年3月21日の産経新聞の取材では以下のような内容を語っていました。
当時一美さん38歳、美夕ちゃん10歳
ということは美夕ちゃんは現在19歳くらいでしょうか！
もう大人の仲間入りですね。
池田貴族さんの死後、帰郷して、妻・一美さんと美夕ちゃんの心が回復するのに時間がかかったそうです。
美夕ちゃんは病室で過ごす時間が多かったからか、泣くこともできない子になっていたようです。
お人形遊びをさせると、赤いペンで血を書き、お葬式ごっこをするような感じだったそうです！
そんな美夕ちゃんのために毎日、何時間も外で遊んだそうです。
「パパは？」と聞かれると、幼少期には亡くなったと言えず、
「仕事が忙しい」と答えていたそうです。
シングルマザーだと、父親役と母親役の切り替えがなかなか難しく、
美夕ちゃんと
「ほかの人がしていないような経験をしてきたんだから、強くがんばろうね」
と言っているそうです。
一美さんは池田貴族さんの闘病生活の影響もあって、介護士になったそうです。
仕事を通じて、いろんなことを教えらたそうです。
2002年からなのでもう勤続15年ですね。
また、元住職の方に「あなたはお子さんの存在に生かされてるんだよ」と諭され、
本当にそうだと思ったそうです。
子供の存在って偉大ですよね！
まとめ
池田貴族さんについて調べました。
知らない方でしたが、本当にすごい方だと思いました！！
自分の信念を貫いて生きたのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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